コスパ概念は悪かもしれない、という話

さて皆さん、

コスパ

という言葉、
聞いた事ありますよね?

「このレストランは安くて美味しいからコスパが良い」
「この仕事はかけた時間の割に儲からなくてコスパ悪い」
「A社の製品よりもB社の製品の方がコスパが良い」
「結婚は好き勝手付き合えないしお金折版だからコスパ悪い」

みたいな事
よく言われるじゃないですか

そして、とにかくコスパ重視、
コスパが良いことが正義、みたいな
空気感になっているように感じます

皆さんの周りにもいませんか?
何をするにしても
「コスパ~コスパ~」
みたいな人

これ、幸せですか?



コスパ概念の行きつく先は、
終わりのない低価格競争です

どれだけ物が良かろうと
どれだけサービスが良かろうと
値段が高いという一点だけで
受け入れてもらえません

それどころか、
値段が高い、という事象が
悪感情と結びついてしまいます

「それなら値段を下げなきゃ!」
という話になる訳ですが、
それをやると今度は

  • 安い材料を使わなきゃいけない
  • 長時間働かなきゃいけない
  • 従業員を減らすか、給料を下げなきゃいけない
  • 入るべき保険に入らない、入る余裕がない

みたいな状況になってしまいます



確かに、生活に余裕がない場合は
安いものを求めなきゃいけない
かもしれません

高いけど良いものを買うことが
物理的に不可能ですからね



ですが、ある程度生活に余裕があるのに
いつまでも安く買いたたこうとするのは、
僕はいただけないと思います

だってそれって、

私はその商品の価値を認めません」

っていう宣言じゃないですか

値段というのは、価値を定めるものです

その商品の量や質、さらには
その商品の背景にいる人たち

値段をつける、という行為には
それら全ての働きを認めるものです

そして、だからこそ、
売買という行為によって
幸福の循環が起きるのです

それを安く買いたたこうとする…
商品・サービスの質や
生産者の積んできた努力を
全くガン無視して…

これってつまり、
相手から受け取った価値を
自分一人で独占するって
事じゃないですか

相手から貰うもん貰って、
自分からは何も返さず、
ぶんどるだけぶんどって
はいサヨナラ

普通に失礼じゃないですか?

幸福とは循環です

自分が何かをしてもらって幸せ
その分を相手に返して相手も幸せ
あるいは別の人に送ってその人が幸せ

受け取った分をお返しする
極めて単純な理屈

それこそが『幸福』なのです

ですが、『コスパ星人』はどうでしょう?

貰えるだけ貰って、あとは知らんぷり
相手の事なんてどうでもいい…
自分さえよければそれでいい…
循環?相手の幸せ?何それ美味しいの?



…あのですね、

満たされてるならええ加減卒業せい!
相手の努力を正当に評価せい!

って話

生活に不自由がないくらい
稼げているのにも関わらず
しょーもない事しない!

相手から価値を受け取ったなら、
自分もその価値に見合うものを
返すのが当然の礼儀です

ノブレス・オブリージュ

幸福を循環させることは、
満たされているものの義務

何かを頂いたなら、
その対価をちゃんと払いましょう

また、もしそれが物理的に難しい人であったとしても、

せめて敬意を払いましょう

貰えるだけもらって、あとは知らんぷり…
そんな『テイカー』にならないでくださいね

以上です

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